風俗は接客業である基本
街ゆく女性を見ていても、その外見は美しく洗練されているのは疑いようがない。
実際に風俗店に従事する女性たちも、私が駆け出しライターの時代と比べたら格段に美しくかわいらしい女性ばかりになった。
風俗産業のクオリティが上がったことはとても喜ばしく、昔からは考えにくいことではあるのだが、日々風俗店を回っているうちに慣れてしまい、その価値を軽く見てしまっている状態は反省すべきことであろう。
求人広告を見て問い合わせをしてくる女性たちも、かなりクオリティが高くなってきており、募集を出すとびっくりするほどの質の高い女性が応募してくることがあるそうだ。
しかし、こと「ぽっちゃり風俗嬢」に限っていえば、これまでの風俗嬢の求人に比較して異なる側面が多いらしい。
それは外見ではなく、接客業として男性客の前に立たせるべきレベルに達していないということだ。
求人情報にある通り、性風俗店でのアルバイトは稼げる。
なかでも「ぽっちゃり」カテゴリーは従事する女性が不足しており、給料も高めである。
しかし、彼女たちの多くは、性風俗業が接客業の一種であるという基本を考えず、ただ「太っていれば稼げる」という情報にのみそそられて面接に赴いているという点が大きな問題なのだ。
求人情報には悪いことは書かない
インターネット上の情報は、読む方は無料であるが、実は書く方は無料ではない。
たしかにフェイスブックやツイッターに書くのは無料ではあるのだが、それを読んでくれるのは自分に興味がある一部の友人知人など限られた読者しかいないのはわかるだろう。
高収入アルバイトサイトに求人情報を掲載するには掲載料がかかるし、自分のお店のホームページを検索エンジンに見つかるようにするにも広告費を払わなければならない。
そうでもしなければ、実際に風俗で働きたい、ぽっちゃりしている女性の目に届くことは事実上ないそうだ。
ぽっちゃりした女性に求人情報を見せるためにはお金が必要なうえに、さらには、ただ見てもらうだけではなく応募してもらい、面接に足を運んでもらわなければならない。
しかし、サイトの表示項目には、そもそも文字数制限もある。
このような能力が必要だ、このような覚悟が必要だ、などと長々書いていては、面倒くさがった女性には読まれないだろう。
手っ取り早く面接に来てもらうためには、どうしても「楽に稼げる」「ぽっちゃりであれば良い」などと、働く側に都合の良いことしか書かないのもまた事実としてあるのだ。
求人情報の裏とは
このような事実を含めても、求人情報には嘘が多い。
嘘というと言い過ぎではあるが、とある一面にのみピックアップして表現しているに過ぎない。
気になる求人情報を見つけたら、ただそれを信じるのではなく自分ならではの信憑性を深めるべきだ。
女性向けの求人情報では「特別な技術はいらない」と書いてあっても、男性向けの広告では「特別なサービスがある」などと相反する情報があることはザラだ。
ぽっちゃり風俗嬢になり稼げたいのであれば、求人のマッチングミスを防ぐために裏をとるべきなのだ。
目的は働くことではなく稼ぐこと
ぽっちゃり風俗嬢候補の皆さんの目的は「風俗でバイトをすること」ではなく、「高収入を稼ぐこと」ではないだろうか。
多くのぽっちゃり風俗嬢候補が面接で落とされているのは、応募者たちの情報量が圧倒的に不足しており、店側が採用したい人材とのマッチングミスが招いているのだ。
ただ面接に合格して風俗嬢になることなら、一般的な常識のある女性であれば誰であれ難しくはないだろう。
面接でこのように言えばいい、このような表情でいればいいなどということは、風俗店の経営者ではない私であってもアドバイスすることはできる。
そのような相談をされることもあるが、上辺だけを取り繕って面接で合格したとしても、それは本質的に幸せを導くことではないだろう。
高収入を稼ぐということは、それと見合う、風俗で働くことへの姿勢や態度が必要なのだ。
風俗は接客業であるのはもう一度認識してもらいたいのだが、それ以前に労働の一種であるわけだから一般的な面接でやるべきことはすべて風俗店にも当てはまるということを忘れてほしくないのだ。