風俗店の客は高所得者が増加の傾向
何度も言うが、ぽっちゃり風俗がブームである。
風俗業界全体では、風俗店を利用する男性客が高齢化していると言われているが、それは悲観的な情報だとは限らない。
高齢化というよりも、風俗利用客全体の中で、高所得者の割合が増加してきているのだ。
たしかに風俗店の利用料は、何十万円もするような超高級店と3000円ぽっちで利用できる超格安店に二極化している。
格安店だから低所得者が多いと思うだろうが、そこでも高所得者の割合は増えているのが実情のようだ。
たしかにフリーで初めてやって来る男性客には、所得が低い場合もあるようであるが、基本的には風俗店の経営はリピーターで成り立っている。
たかだか3000円だとはいっても、何度もリピートしてくれる太い客は良い会社に勤めている高所得者なのだ。
彼らが風俗店に求めるのは、「癒し」である。
癒しは、ぽっちゃり風俗店が好まれる動機になっているのだ。
風俗バイトはホワイト企業で働くのと同じ!?
高年齢化と高所得化、そしてリピート率の増加は、すなわち「粗暴な客」が減ってきているということでもある。
風営法の改正により、風俗業界はヤクザな世界から、広告代理店とマーケティングとコミュニケーションの健全な業界になった。
昭和のステレオタイプな映画やドラマにあるような、殴ってくるような男性客の話はついぞこの10年は都市伝説程度にしか聞いたことがない。
これは、ぽっちゃり風俗の人気とは表裏一体である。
太っている女性は、体型を理由にいじめられた経験があり、少なからずトラウマ的なものはあると思う。
しかし、風俗店で働いていても粗暴な行動も、乱暴な言葉を男性客からかけられるリスクはほぼない。
風俗の求人情報には「当店は安全です」「危ないことはありません」と書いてあるが、それは文字通り事実であると思っても良いと思う。
リスクがあるといっても、通常の接客業などとまったく同じ意味あいのものと考えてもらってよい。
居酒屋でバイトの女の子に酔っぱらいが絡んでくるという類のものだ。
逆に、低賃金で働かされるブラックバイトなどよりも、高所得であるだけホワイトな職場であるともいえる。
金があれば充実した人生が送れるということはない
さすがに、男女問わず、客に殴られたり乱暴な言葉を投げかけられたりするような職場を好む人はいないだろう。
それは、殴られたり汚い言葉を言われたりする事実そのものよりも、働く上でのモチベーションを維持しにくいからだ。
働くことは自己実現の手段とも言われるが、やはり生きて行く上ではお金は必要だ。
必要だからといって、宝くじに当たったりすればよいものでもない。
職場で自分が評価されて、それが賃金というわかりやすい物差しで評価されることが働くことの最大のモチベーションになるのだ。
かつて私が専門学生時代に同級生が宝くじに当選した。
いい車を買って、いいバイクを買って、親に100万円渡して専門学校を辞めた。
あいつがどこでどういう人生を歩んだのかは知らないが、経済的にも人物的にも大成した話はいまのところ私の耳には届いていない。
若いころの経験ではあるけれども、「金はあればいいというものではないのだな」と心から思える。
ぽっちゃり風俗は気持ちよく働ける恵まれた環境
たしかに「ぽっちゃり風俗」はいまブームであり、稼いでいる額もほかの風俗嬢に比べて高額のようだ。
自分から、ぽっちゃりをコンセプトにした店の方が稼げると聞いて、あえてぽっちゃり店に応募してくケースも増えてきている。
たしかに最初は「稼げるから」働くというのが理由なのだろうが、それは徐々に「太っているそのことが評価される」ことに価値を見出す女性が多い。
働くことは、評価されること。
そして、評価されるように自分を高めること。
レベルが上がっていくことを実感する喜びは、男女問わず同様であろう。
ぽっちゃりであることが求められる職場で評価されることは、ぽっちゃり女性にとって他にない恵まれた環境であるのだ。
ぽっちゃりした女性たちが、ぽっちゃり風俗で働く意義はそこにこそある。